こちらの御施主様は、地続きで住宅とアパートを別棟で所有して
いたのですが、駅前の区画整理事業による土地の減歩の割合が大きく、
別棟で建てるには面積が足りなかったのと、新たに指定された敷地が
防火区域となった為、耐火建築物にするために鉄筋コンクリート造
にて設計しました。
賃貸併用住宅にする場合は、オーナー住戸を最下階
にするか最上階にするか判断が分かれますが、普段の生活での快適性
を考えると最上階にするのがいいのかと思います。
そこで1、2階部分を
賃貸に、3階をオーナー住戸にしました。
3階をオーナー住戸にするに
あたり、階段で上がる3階の玄関とは別に、1階共用のホール内に
エレベーター付のオーナー専用玄関を別途設けてバリアフリーにも
配慮しました。
外観は敷地を最大限利用するため、平面としては単調な形になるところを
窓の形及び配置を考え、3階部分の中庭とそこに屋上まで立ち上がる壁に
スリットをつけることにより変化を持たせています。
飽きの来ないモダンな外観になっていると思います。
この玄関は共用部分の玄関でオートロックになっています。ドアはスチ
ール製のドアに、木目のシートを貼っています。
横方向・縦方向とも
サイズを壁・床・天井ぎりぎりに作ることにより奥行感を出しています。
こちらのように、玄関ドアなどもスチール製に限らず、木製などフル
オリジナルでの制作も可能です。