こちらは3階に生活スペースがあるので、ダイニングに面した
坪庭を設けて開放感を作り出しています。
この坪庭は3階の玄関にも
面していて、玄関側はガラスブロックにし明かりを共有すると
ともに、玄関側からはダイニングが見えづらくしています。
スペース効率のみを考えると、坪庭の面積を部屋とすることも出来るの
で、もったいないようにも思える方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、時には無駄と思えるスペースが全体に対して利を提供して
いる事があります。
坪庭に限らず、全体のコスト配分の中である一部に
コストを掛ける事が、全体の価値を更に高めることもあるのです。
コスト至上主義では無駄はすべてが切り捨てられてしまいますが、
本当の意味で住み良い満足感が得られる家を作るにはとても必要な
事だと思います。