みなさんは、遮熱材と断熱材の違いは何だと思いますか?
断熱材とは、熱を外に逃がしにくすする材質のものをいいます。
断熱材は今、よりよい品質を求めて、シロアリの被害が軽減される材質のものや、耐久性のよいものが開発されており、
グラスウールやロックウールなどの機能性や耐久性がいい素材がたくさん出回っています。
しかし、強化された断熱材には、意外なところでマイナスになる要素があることをご存知でしょうか。
例えば、
真夏の寝苦しい夜に、窓を開けると外のほうが涼しかった
というご経験はありませんか?これは、断熱材の効果が負の働きをしてしまっているためにおこる現象です。
一方、それと対抗するように作られたのが遮熱材です。
遮熱材とは、熱を反射・遮断し、外の熱も室内の冷房も外部に逃さない材質のものをいいます。
中でも私がおすすめしたいものは、アメリカで遮熱材の40%のシェアを占めている「リフレクティックス」という遮熱材です。
リフレクティックスは米国環境庁エネルギースター計画(省エネ)認定品であり、日本では国土交通省が不燃材(認定番号NM-0838)
として認定された信頼性の高い商品なのです。
上の図を見て…「あれっ?!断熱材なのに断熱してないじゃないか!!」と思いませんか?
実は、熱の伝導には「①伝導熱」「②対流熱」「③輻射熱」の3原則があり、断熱材は「①伝導熱」「②対流熱」に強いのですが、「③輻射熱(放射熱)」には弱いとされています。
しかも、熱移動の割合は伝導熱5%、対流熱20%、輻射熱(放射熱)75%と、実際ほとんどの熱伝達は輻射熱(放射熱)によるものなのです。
輻射熱(放射熱)は、太陽の熱線のほかに、例えば太陽の熱を受けて熱くなった屋根や壁、コンクリートなどから放射される熱も輻射熱になります。
現在、遮熱材より、断熱材のほうが「言葉」としての認知度が高い気がしますが、これは、断熱という単語の響きに「熱自体を遮断するもの」というイメージがあるためではないかと私は思っています。
上図のように遮熱材と断熱材は、まったく違う用途の材質のものなのです。
もう、おわかりになりましたか?
断熱材は、暖かい熱を外に出さない材質、要するに保温効果が見込めるもの。
一方、遮熱材は熱を反射させて通さないので、本当の意味で断熱(熱を断ち切る)するものだいうことがわかります。
これから、家を建てようとお考でしたら、今後の温暖化を考えてリフレクティックス(遮熱材)を取り入れてみるのはいかがでしょうか?
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